PCTとは

PCT(パワーチェンジトレーニング)とは

パワーチェンジトレーニング(以下PCT)は、トレーニングの三大原理(過負荷の原理、特異性の原理、 可逆性の原理)の中の「特異性の原理」に着目し研究されて生まれた新しいトレーニング方法です。
PCTは、動作中の筋出力をコントロールすることで、運動技術の改善や筋力向上、筋肥大など様々な目的に対応できる画期的なトレーニングです。
今回開発されたPCT トレーニングマシンは、ご高齢の方に身体への負担を小さくしながらも筋力向上を達成できるように開発いたしました。

特許 第5785716号  トレーニング装置及びトレーニング方法
特許 第4054784号 体幹筋群の強化を行うためのトレーニング装置

■ PCTマシンの特徴

■「椅子から “さっ” と立ち上がることができるようになる」ことや「危ないと思った時に “ぐっ” と踏み出せる (転倒防止)」ためには、力を急に発揮したり、急に身体を動かす筋力をつけることが必要となりますが、そのためには一般の筋力トレーニングよりも「パワートレー ニング」が、効果が高いことが近年分かってきました。
しかし「パワートレーニング」は素早い動きとテクニックが必要なことから、ご高齢の方には実施が難しいとされてきました。
PCTマシンは、このように特にご高齢の方に必要とされているが、実施することが難しいとされている「パワートレーニング」を簡単に実施することができる画期的なトレーニングマシンです。

■ご高齢の方の運動で考慮することが外せない血管に対する負担や急激な血圧の上昇を抑え、関節への負担を軽減するなど、ご高齢の方の筋力強化の為に開発されたトレーニングマシンです。

■トレーニング効果を簡単に比較できます。
「筋力って測るのが大変では?」「安全に筋力測定ができるのでしょうか?」
「3ヶ月トレーニングしてきたけど筋力は実際に変化したの?」
PCTマシンはこれまで難しいとされていた、これらの課題を簡単に解決致しました。
筋力測定は関節や筋肉に負担の少ない等速度性筋力測定(※1)で行うため無理なく簡単に測定できます。
また測定結果やトレーニング記録を自動的に記録・管理するシステムですので、管理サイトへアクセスして頂くと簡単に利用者毎のこれまでの記録の比較を確認・印刷することができます。(※2)

(※1)等速性筋力測定は、他の筋力測定に比べて関節や筋肉への負担が少なく、より詳細に筋力の分析ができる測定方法です。これまで非常に高価な機器でしか測定できませんでしたがパワーチェンジトレーニングマシンでは、安全で負担の少ない等速度性筋力の測定ができます。

(※2)筋力の比較

69歳 男性2ヶ月間のトレーニングでの筋力測定(1.57rad/s)比較例

■パワーチェンジトレーニング(PCT)マシンを用いた研究
PCTマシンを用いたトレーニングが身体へ及ぼす影響を研究し2009年、2017年に日本体力医学会で発表しております。
新しく開発されたPCTマシンでのトレーニングが高齢者へ及ぼす影響について、2ヶ月間のトレーニングの結果、等速度性筋力(※3)、歩行速度、椅子からの立ち上がり、片脚開眼立ちなど筋力やパフォーマンスが有意に向上しました。
また血圧や血中乳酸値(※4)、心臓の酸素消費を示すダブルプロタクトなど循環器系への負担や疲労感が小さいことも分かってきました。

(※3)等速性最大筋力(1.57rad/s)の変化

(2017 日本体力医学会発表データより)

(※4)65%負荷に置ける血圧の変化

(2017 日本体力医学会発表データより)

開発者について

京都府出身。クラブコング株式会社 代表取締役。
オリンピックアスリート、プロアスリートなど数多くのトップアスリートを指導し、運動動作の研究、高齢者の運動も研究する。

【取得資格】
日本体育協会公認 アスレティックトレーナー
日本トレーニング指導者協会 上級トレーニング指導者
健康運動指導士
日本赤十字救急法救急員

【教職歴】
順天堂大学 協力研究員
京都学園大学 経営学部 事業構想学科「トレーニング論」担当
日本競輪学校 特別講師

【所属学会】
日本体育学会/日本体力医学会/日本バイオメカニクス学会/日本健康体力栄養学会

【略歴】

2014年
ソチ 冬期オリンピック スケルトン
日本オリンピック委員会 ボブスレーリュージュ強化スタッフ(コーチング)
2013年
日本オリンピック委員会 自転車強化スタッフ(コーチング)
日本オリンピック委員会 ボブスレーリュージュ強化スタッフ(コーチング)
日本オリンピック委員会 スケート強化スタッフ(医科学)
日本自転車競技連盟 ナショナルチーム総監督
2012年
ロンドン 夏季オリンピック 自転車
日本オリンピック委員会 自転車強化スタッフ(コーチング)
日本自転車競技連盟 ナショナルチーム総監督
2011年
日本オリンピック委員会 自転車強化スタッフ(コーチング)
日本自転車競技連盟 ナショナルチーム総監督
日本オリンピック委員会 スケート強化スタッフ(医科学)
日本スケート連盟 フィギュアスケート スポーツトレーナー
京都学園大学 非常勤講師(経営学部 事業構想学科「トレーニング論」)
2009年
バンクーバー 冬季オリンピック スケルトン
日本スケート連盟 フィギュアスケート フィットネスコーチ
日本体力医学会第56回大会
”PowerChangeTrainingが循環器系に及ぼす影響”発表
2008年
日本オリンピック委員会 スケート強化スタッフ(医科学)
日本スケート連盟 フィギュアスケート フィットネスコーチ
2007年
日本オリンピック委員会 スケート強化スタッフ(医科学)
日本スケート連盟 フィギュアスケート スポーツトレーナー
日本競輪学校 特別講師
日本体育学会第58回バイオメカニクス分科会”
ペダリング矯正ギアがペダリングスキル改善に及ぼす有効性の検討”発表
2006年
トリノ 冬期オリンピック スケルトン
日本オリンピック委員会 ボブスレーリュージュ強化スタッフ(コーチング)
2005年
スケルトン・ナショナルチーム コンディショニングコーチ

1980〜2004年 競輪選手として活動

【主な選手成績】
GⅠ最高齢優勝記録保持(45歳)
GⅡレース4大会連続優勝記録保持
GⅠレース優勝:
2004年 高松宮記念杯
2002年 寛仁親王牌、オールスター競輪
1992年 オールスター競輪
通算成績:1804戦、415勝
生涯獲得賞金:11億6796万4588円

【特許】
特許 第3764124号 自転車のペダリング矯正装置
特許 第4054784号 体幹筋群の強化を行うためのトレーニング装置
特許 第5025838号 ペダリング運動計測装置及びセンサ装置
特許 第5785716号  トレーニング装置及びトレーニング方法
米国特許 No8,899,110,B2 “PEDARING MOTION MEASURING DEVICE AND PEDALING MOTION SENSER DEVICE”

【著書】
『勝負に強い人がやっていること ~ここぞという時に結果を出す考え方・行動の仕方』
Nanaブックス/2007年刊
『自転車でやせる理由 ~身体にやさしく、効率的に脂肪燃焼できる理由とは!? 』
ソフトバンククリエイティブ・サイエンスアイ新書/2008年刊